SIENTA|運転しやすいボディサイズのスポーティなミニバン

コンパクトなのに広く使える利便性が魅力

 1990年代以降、ユーザーニーズの多様化でさまざまなタイプのミニバンが登場。そんな中、2003年9月に登場したのがトヨタ・シエンタだ。

 全長4.1mの5ナンバーボディに3列シートを装備し、コンパクトハッチバックでは物足りない多人数乗車と実用性の拡張を実現。ミニバン=ハコ型という概念を打ち破り、曲線を多用したスポーティなデザインを採用した個性も特徴とする。

 ハイブリッドモデルのバッテリー、ガソリンモデルの燃料タンクはセカンドシート下に置くことで、低床フラットフロアを実現。これによりキャビンスペースは広くなり、室内での移動もしやすくなっている。またスライドドアの乗り込みの高さを拡大したことで乗降性も高められている。

 パワートレインは、1.5L直4と同ハイブリッドの2タイプ。ハイブリッドモデルはミニバンとしてトップレベルのJC08モード燃費27.2㎞/Lを実現している。安全面では、「トヨタセーフティセンスC」を設定し、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマティックハイビームなどが盛り込まれている。

 コンパクトなボディながら、多用途に活躍する使い勝手と優れた環境性能、そして先進の安全性を兼ね備えた魅力ある1台となっている。


▼トヨタ シエンタ ハイブリッド1.5G SPECIFICATION

全長×全幅×全高:4235×1695×1675㎜

車両重量:1380㎏

ホイールベース:2750㎜

エンジン種類:直列4気筒DOHC+モーター

総排気量:1496㏄

最高出力:74ps(54kW)/4800rpm

最大トルク:11.3kgf・m(111N・m)/3600~4400rpm

JC08モード燃費:27.2km/L

サスペンション前:マクファーソンストラット式コイルスプリング

サスペンション後:トーションビーム式コイルスプリング

ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク

ブレーキ後:ディスク

タイヤサイズ:185/60R15

乗車定員:7名


▼トヨタ シエンタ(先代モデル)

相場価格

H27~R4年

88~253万円

(Mj-net調べ 2023年6月10日現在)

現行モデルが中古車市場でもちらほらと現れてくる中、先代モデルの相場は徐々にこなれ初め、100万円を切るモノも増えてきている。


▼トヨタ シエンタ 変遷

H15年9月  初代シエンタがデビュー

H18年5月  マイナーチェンジ

H23年5月  マイナーチェンジ

H27年7月  約12年ぶりにフルモデルチェンジをおこなう

H29年8月  特別仕様車「G Cuero」発売

H30年9月  マイナーチェンジ

R1年10月  特別仕様車「GLAMPER」発売

R4年8月    フルモデルチェンジ


▼INTERIOR

独自の個性を演出しつつ扱いやすさも兼ね備え

流線形を多用した躍動感のあるインパネまわりのデザイン。独自の個性を演出するとともに操作類はシンプルにまとめた。


▼ENGINE


ハイブリッドモデルはクラストップレベルの低燃費

ハイブリッドモデルの燃費27.2km/L(JC08モード)はクラストップレベル。ガソリンモデ

ルでも20.6km/Lの低燃費を誇る。


▼RUNNING

実用域の走りは十分ストレスを感じない走り

走りは力強いとは言えないものの、実用域の走りは必要十分なもの。大きなストレスを感じることはないだろう。


▼UTILITY

ボディはコンパクトでも3列シートで使い勝手抜群

コンパクトなボディながら3列シートを備える実用域の幅の広さも魅力。使用しない時はラゲッジスペースとして活用できる。


▼EXTERIOR

ファミリーミニバンらしからぬスタイリング

ファミリーユースのコンパクトミニバンとして異色のスタイリングは個性的かつスポーティなもの。シャープかつ躍動感のあるフォルムとデザインが特徴である。女性でも扱いやすいコンパクトサイズに抑えられているのも幅広い層から支持されている理由と言える。

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