税金や契約など中古車購入時の必須事項を簡単に解説します。
中古車の普通車を購入する際の必要書類
「印鑑証明書」は市区町村の役所、「車庫証明書」は警察で手続きを行う必要があるため、平日に時間を作る必要があります。
「自動車検査証」「自賠責保険証」「委任状」は中古車販売店が準備してくれますので、あなたが時間を使って取得する必要はありません。
軽自動車を購入する際の必要書類
普通車の時と違い、「実印」や「印鑑証明書」は必要ありません。ただし「住民票」が必要になります。住民票の取得は、市区町村の役所で手続きする必要があるため、平日に時間を作る必要があります。
「自動車検査証」「自賠責保険証」「委任状」は中古車販売店が準備してくれますので、あなたが時間を使って取得する必要はありません。
諸費用って何?
店頭価格+諸費用=中古車の値段
いろんな費用があって複雑だけど、キチンと内訳を把握しておこう!
目当てのクルマも見つけて、クルマの具合もチェックした。あとはクルマを買うだけ!でも、クルマは店頭表示してある価格では買えない事は知ってるかな?
店頭に表示してあるのはあくまでもクルマ本体の価格で、それ以外にも税金とか、登録費用とか、保険とか、いろいろ加算されるのだ。これらを諸費用と言い、店頭価格にこの諸費用を足した価格が中古車の総支払い金額となる。どんな費用があるかはこのページに書いてある通り。
しかし、実はこの諸費用、クルマによって異なることはもちろん、販売時期によっても変わってくるちょっとややこしいものなのだ。さらに法定外の業務代行手数料などは販売店によって異なっている。だから同条件のクルマを買うにしても「A店よりB店の方が安い」なんていうこともありえるのだ。
店舗によっては意外に諸費用の差があったりするので、実際に購入を検討する時は、店頭価格ではなく、諸費用を含めた支払い総額で判断するのが妥当である。
また、納車陸送費用や車庫証明費用などは自分で動けば節約することも可能なので、少しでも安く上げたい人は自分で行うことをオススメしたい。
不明瞭な価格部分には質問!
中古車に関する諸費用は基本的に下記のものであるが、販売店によってはそれ以外の項目で加算される場合もある。自分が理解できていない不明瞭な項目での請求がある場合は店員に質問して説明を受けるようにしよう。また、代行手数料などが明らかに価格が高い場合もキチンと質問しよう。
自動車税
購入した翌月から3月までの月割り額を支払うのが一般的
自動車税はエンジンの排気量に応じて課税される税金で、毎年4月1日現在のクルマの使用者に対して5月頃に納税通知が送られて、その額を納税しなければならない。
H18年4月1日より自動車税制の改正があり、年度途中でナンバー付車を購入した場合、この自動車税を納める必要はないが、購入した翌月から3月までの月割り額を販売店に支払うのが一般的である。軽自動車の場合は購入時ではなく、翌5月に支払えばよい。
環境性能割(自動車税環境性能割)
自動車取得税は廃止され、新たに環境性能割が導入
環境性能割とは、売買などで自動車を取得した取得者に対して課税される税金のこと。
税率は、環境負荷軽減(燃費基準値達成度など)に応じて、非課税、1%、2%、3%の4段階に区分けされている。
なお、新車で購入した場合と中古車で購入した場合も環境性能割の税率は同じだが、取得価額(現在の自動車の価値に相当する金額)を算出する方法が新車と中古車で異なる為、税額は変わってくる。
また、中古車の中でも、新しい年式の場合と経過年数が経っている場合で、自動車の価値を算出する掛け率が異なる。
2020年9月30日までは消費税10%の対応処置として、一部の区分で税率が軽減されており、環境性能割の課税対象車両は、自動車と軽自動車である。
車庫証明代行費用
面倒な車庫証明手続きを代行
販売店にクルマの保管場所を確保してあるという証明書を申請、発行手続きの代行費用。販売店によって手数料は異なる。少々手間と時間はかかるが、自分でこれらの手続きをすることもできる(2,600円の申請代は必要)。
自分でしたい場合は販売店に相談してみよう。
検査登録費用
名義変更するために必要な費用
クルマを陸運支局に自分の所有物として登録して、ナンバーを交付してもらうためのに販売店が代行する費用。これも販売店によって金額が異なる。代行してもらうには印鑑と印鑑証明、委任状などが必要。登録代行費用とも言う。
納車陸送費用
自宅まで納車してもらう費用
販売店からあなたの自宅までクルマを届けて(納車して)もらうための費用。したがって自宅までの距離に応じて金額も異なる。
整備費用
納車前に行う整備費用
販売店が納車時までに行う法定定期点検(12ヶ月定期点検整備以上)の事。1年点検の点検項目は26項目で、2年点検はそれに30項目を加え56項目になる。
車両価格に整備費用が含まれている(整備付)、含まれていない(整備無)、別途必要な場合(整備別)がある。詳しくは各販売店に問い合わせを。
自動車重量税
車輌重量に応じてかかる税金
新車購入時もしくは車検時に車検期間分の金額を納税する。
車検が残っている中古車についてはあらためて支払う必要はないが、販売店によっては請求される場合もある。
車検が切れている中古車を購入するときは次回車検期間までの税金を支払う必要がある。エコカー減税対象車については、規定の金額から減税率に応じて減額された税額を納める。(百円未満の端数は切り捨て)
消費税
税金、法定費用には非課税
クルマに限らず、ほとんどの商品、サービスに課税される税金。車輌本体価格はもちろん、オプションパーツ、代行手数料などにも課税される。ただし、税金や証紙代、保険料には課税されない。本誌車両表示価格にはあらかじめ消費税が含まれている(福祉車両など非課税車両を除く)。
自動車保険
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)
クルマの所有者は必ず加入しなければならない強制保険。
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)とは、自動車事故による人身事故の被害者の方を救済するため、法律により強制的に加入を義務づけられている保険。
公道で事故にあった場合、相手が誰であっても補償されるが、この保険で補償されるのは、死亡、後遺症、傷害などの人身事故のみ。車両などの修理には保険料は一切支払われない。また、運転者自身の死亡やケガに対しても保険金は支払われない。しかも自賠責保険の補償額は死亡事故で3000万円、傷害事故では120万円が限度なのである。時に億単位にまでのぼることのある交通事故の賠償金では、この自賠責保険だけでは決して十分とは言えない。悪い言い方をすれば、あまり当てにしてはいけない保険なのである。だから同時に任意保険に加入する必要性がある。
また、この自賠責保険は、購入時に車検を取る場合には必ず必要になる。車検の残っている中古車の場合は基本的にすでに支払われているが、車検残り分の相当額を請求される場合が多い。
任意保険加入はマナーです!
過信は絶対に禁物!「自分は運転が上手い!」「だから必要ない」じゃダメ!
クルマを購入し、さて「早速ドライブ!」と行きたいトコロだが、ちょっと待って。
クルマはとてもベンリで楽しい乗り物だけど、ちょっと間違いが起これば、とても危険なものに変わってしまう。人に当てれば命に関わることも、物に当てれば大きな損害を被ることだって考えられる。損害賠償は一般の人には天文学的な数字になることだってありうるのだ。そんな時に頼りになるのが任意保険。
「私は安全運転だから」とか、「自分は運転が上手いから大丈夫」と言う人は要注意。自分の技量を過信することは禁物なのだ。運転が上手い下手に関係なく、ドライバーなら任意保険に加入することは、もはやマナーなのである。事故は誰だって起こしたくないはず。それでも起こってしまうのが交通事故というもの。転ばぬ先の杖、任意保険は楽しいカーライフをおくるために絶対必要なものなのだ。
任意保険
自分のニーズに合った保険会社、条件を選ぶ時代なのである!
自賠責保険で補償されない部分を補ってくれるのが任意保険である。しかし、任意保険といっても種類は様々。大きく分けて右のような種類がある。以前は国で定められた条件、保険料でどこの保険会社も統一されていたが、今や保険業界も自由化の時代。それぞれの保険会社で条件も、保険料もさまざま。
各社オリジナルの保険なども多く、条件もかなり細分化されているので、ユーザーは自分にあった保険会社、条件をセレクトできるようになった。もっともポピュラーなのは対人、対物、搭乗者、自損、無保険車損害がセットになったPAP(自動車総合保険)や、それに車両保険をプラスしたSAP(自家用自動車総合保険)だ。事故をしなければ年々保険料は安くなり(最大60%割引)、事故をして保険を使えば保険料は高くなる。
任意保険のおもな種類
- 対物賠償保険
自動車事故で人以外の物を破損事故をさせた時に修理代として支払われる保険。
- 無保険車傷害保険
交通事故の被害者なのに相手から十分に補償されない時に支払われる保険(当て逃げも含む)。
- 対人賠償保険
人にケガを負わせた自動車事故を起こした時に相手に支払われる保険。
- 自損事故保険
電柱への衝突や崖からの転落などで、運転者、同乗者の死傷した場合に支払われる保険。
こんなクルマは割引アリ
●エアバッグ装備車
搭乗者傷害保険、人身傷害保険を10%割引。
●ABS装備車
対人賠償保険、対物補償保険、搭乗者傷害保険、人身傷害保険を5%割引。
●衝突安全ボディ搭乗者傷害保険、人身傷害保険を10%割引。
●エコカー
ハイブリッド、電気自動車、メタノール車、天然ガス車は保険料を数%割引。
●横滑り防止装置付き
対人賠償保険、対物補償保険、搭乗者傷害保険、人身傷害保険を5%割引。
クルマの種類で変わる!?
スポーツカーは保険料高め。任意保険の保険料はクルマによって違うのだ。統計上、事故率の高いスポーツカーなどはやはり保険料は高く、逆にセダンやRV車は安くなっている。
0コメント