ハイブリッドカー人気けん引 次世代カーを象徴するモデル
H9年に世界初となる量産ハイブリッドカーとして誕生したトヨタ・プリウス。現在に至るまでハイブリッドカー人気を底上げする存在としてけん引してきただけに人気は今でも絶大だ。プリウスからプリウスへ乗り換えるオーナーも多くいるがゆえにユーザー年齢層が高めの印象もあったが、H29年には新成人が乗りたいクルマ第1位を獲得。以降も上位にランクインし続け、若年層も含めた幅広い年齢層から支持を得ている。
H27年に誕生した4代目となる現行モデルは、「もっといいクルマづくり」の具現化に向けた取り組みの一環である「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」を採用した第1号車。乗り心地や走行性能は先代と比にならないレベルになっていると謳われてい る。TNGA採用により、車高は先代より20㎜下がって1470㎜に。また、バッテリーはニッケ ル水素電池に池に代わってリチウムイオン電池が採用(Sを除く)されるなど技術的にも進化を遂げている。
今回取材した「Sツーリングセレクション」は実用性の高さが魅力の「S」に、専用ブラッ ク塗装のリアバンパーを採用し、専用の17インチアルミホイールを装着。走行安定性を高めるとともにルックスの迫力もプラスしたスポーツグレードだ。走りを重視する人にはもちろん、個性を求める人にも魅力的な選択肢となるだろう。
▼トヨタ プリウス Sツーリングセレクション SPECIFICATION
全長×全幅×全高:4575×1760×1470㎜
車両重量:1360㎏
ホイールベース:2700㎜
エンジン種類:水冷直列4気筒DOHC+モーター
総排気量:1797㏄
最高出力:98ps(72kW)/5200rpm
最大トルク:14.5kgf・m(142N・m)/3600rpm
JC08モード燃費:37.2km/L
サスペンション前:ストラット式コイルスプリング(スタビライザー付)
サスペンション後:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング(スタビライザー付)
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後:ディスク
タイヤサイズ:215/45R17
乗車定員:5名
▼トヨタ プリウス(現行モデル)
相場価格
H27~R3
129.8~298万円
(Mj-net調べ 2022年1月13日現在)
グレードを問わずタマ数は豊富。人気グレードの“ツーリングセレクション”もタマ数は充実しており、多くの選択肢からチョイスできるのも魅力。
▼トヨタ プリウス 変遷
H9年12月 初代プリウスがデビュー
H15年9月 2代目にフルモデルチェンジ
H21年5月 3代目にフルモデルチェンジ
H27年12月 4代目となる現行型プリウスにフルモデルチェンジ
H28年8月 特別仕様車「S "Safety Plus"」を発売
H29年2月 プリウスPHVもフルモデルチェンジ
H30年12月 外観の意匠変更を中心にマイナーチェンジをおこなう
▼INTERIOR
個性を主張する流麗さのあるインパネまわり
流麗なラインをつなぎ合わせた美しいデザインのインパネは個性を主張。シックなモノトーン基調でスポーティさも演出。
▼ENGINE
燃費性能に優れたハイブリッドユニット
プリウスならではの“心臓部”はもちろんハイブリッドシステム。WLTCモードで27.2km/L~という燃費性能はやはり魅力的だ。
▼UTILITY
ラゲッジ容量は502L実用性のある空間を確保
ラゲッジスペースはややサイドの張り出しはあるものの実用性のある空間を確保。2WD仕様のラゲッジ容量は502L。
▼RUNNING
エコだけじゃない走りの良さもプリウスの魅力
燃費性能などエコな面に注目が集まるが、静粛性が高く、ハイブリッドの利点を生かした機敏な走りも長所と言える。
▼EXTERIOR
保守的デザインから個性的なルックスに変貌
全体的なシルエットは先代モデルを踏襲もフロントマスク、テールデザインはより個性的なノに刷新。万人受けする保守的なルックスから、やや前衛的なルックスへと変貌を遂げた。それゆえに見た目の好みは分かれるが、それでも定番人気を維持する商品力の高さはさすがプリウス。
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