　トヨタの人気ミディアムクラスミニバン「ヴォクシー」。今回紹介する3代目は2014年1月にフルモデルチェンジした現行モデルだ。

　個性的なエクステリアデザインが特長のヴォクシーだが、人気が高いのはエアロパーツを装備し、その個性をより強く打ち出した最上位モデルの「ZS」。迫力のあるフロントフェイスの意匠と低重心のワイドボディを専用フロントフェンダーパーツで強調させて圧倒的な存在感を表現している。

　　同じトヨタの「ノア」、「エスクァイア」とエンジンやトランスミッションが共有された兄弟車で、外観をはじめとしたコンセプトで差別化。ヴォクシーは兄弟車の中でもスタイリッシュなデザインをしており、若年層を中心としたファミリーに人気が高いのも特徴だ。エクステリアは「EMOTIONAL BOX」を掲げ、車外からでも室内の広さが強調され、ヘッドランプと連続する上下2段構成のフロントグリルを採用して独特の美意識を徹底した毒気のあるカッコ良さを追求。インテリアではダッシュパネルより後方のボディ骨格を一新し、広い室内空間とステップがない乗り込みによる乗降性の向上を実現。荷室フロアもサードシートの収納構造を工夫したことで荷室空間の使い勝手を高めている。

　来年1月にも新型モデルが発売予定で、今モデルの中古市場相場もこなれてくることが予想される。

2021.12